「旅猫リポート」を観てきた。案の定クッソ泣いた。
実は自分は動物にあまり愛情を感じない。子供もそうだが、可愛いと思わないわけではないが夢中になれない。どこか冷めた目で「いきもの」として見ている。
けれども『おいていかないで』『離したくない』『家族だ』と猫をきつくきつく抱いて。涙を流して。最期の最期の瞬間も一緒にいたいと願うこと。彼の猫も、彼と同じ思いでいること。それは、チヤホヤと文字通り猫可愛がりして、この子は家族なんですぅ〜、と自慢するような生あたたかい家族ごっこでは決してない。「最後まで僕は悟の猫だ」が、正直かなり堪えた。
そこには、きっと他人からじゃ到底わかることなんてできない深い愛情があるのだと思う。理解されなくていい。理解できるはずがない。
恐らく自分にとっての小さな家族も、こういうものなのだと思う。何があっても、一緒だ。
いい映画だった。作者は図書館戦争のひと。