振り向けば、嗤うまりか。

進撃に、リヴァイに、短いレイヤー半生を持っていかれました。悔い無き選択だった。原作はさいごまで見届ける覚悟ですが、捏造パロディ色々好きなだけやらかしつつ愛を燃やし尽くしたいと思います。たまに溺愛しているちびエレリ出没。
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進撃に、リヴァイに、短いレイヤー半生を持っていかれました。悔い無き選択だった。原作はさいごまで見届ける覚悟ですが、捏造パロディ色々好きなだけやらかしつつ愛を燃やし尽くしたいと思います。たまに溺愛しているちびエレリ出没。
いつか

いつか

笑って話せる日が来るかもしれないから、素直に白状しておこう。

自分は今、コスプレが、撮影が怖い。避けたい、と言ったらいいのだろうか。拒絶反応。
口に出したらおしまいだと思っていたから、頑なに認めずにいた。
写真は大好きだ。誇らしい。ずっとこうして好きなものを形にし続けることができたらどんなに幸せかと思っていた。けれども、怖いのだ。

自分は同人活動がしたくてコスプレを始め、同人誌が作りたくて写真集をつくってきたのだとずっと思っていた。私にできる唯一の二次創作が撮影と写真集作りだった。
それでも今の界隈を見回せば、同人活動とは性癖の表現方法だ。自分とて例外ではない。焦がれてやまなかったリヴァイ・アッカーマンは、憧れの対象や自分自身の容姿を変えてまで近づきたい存在ではなく、いつしか同人ネタの受け皿になっていた。
昨今のイベントでもそう思う。ファンアートと呼ばれていたような作品は今や激減し、コラボやパロディに沸く同人界。原作から遠く離れた人格。見えなくなる世界観。

原作者に対して恨み言を言うつもりはない。けれども、あまりに遠くに来すぎたのではありませんかと問わずにはおれない。
原作撮影がきつい、苦しいと思い始めたのは、なにもあの雷槍の一件から1年近く安否がわからなかった期間だけではない。あんなに近くに”いた”、実在感を自分自身で感じることができた、撮影場所を振り返ればそこに彼らが生きる場所が在るように思えた、泣いてしまうようなその愛おしい感覚たちが、もうずっとどこにもない。決定的な「原作の世界線で今も生きる彼」の不在感を感じながら、それでも彼の居場所を・帰る場所を守り続けたくて、がらんどうの空き家で必死に彼の気配を掻き集めていた。その糸が、切れかけているのだと思う。つらい。せつない。「コスプレ」をしている自分が滑稽に思える。
誰からもそう思われなくたって、少なくとも自分だけは撮影中は彼自身を身に宿していると考えていた、信じていた。のに、今はそのことさえ信じられない。恥、だ。空っぽのくせに。コスプレごっこなんかして。恥ずかしい。かなしい。

少しだけ、人に零したことだが、かつて進撃で二次創作をしていた、大好きだった方たちが、今年のリヴァイ誕にイラストを描いておられなかったこと。ジャンル移動ではなく、ただ何も言わず存在を薄めていくように進撃ジャンルの同人から離れていかれたこと。本当はすごく哀しく思っていた。あんなに、憑かれたように毎日描いていた人たちが。いまは、いない。

私の感じている「不在感」は、私だけのものなのだろうか、一過性のものだと、振り払って前に進めるだろうか。

進みたい。私は生きた人間を最後まで演じたい。コスプレカッコワライだと他人が思っても、自分だけはそんなことを思いたくない。だって、本気なのだ。自分の見つめてきた世界を失いたくない。願わくは、幕引きは自分の手で。例え戦場に散る身だとしても、満ち足りた思いで。どうか。

弱音を見てしまった方がいたとしたら…すまないと思う。
まだ、止めません。
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