なんて話をしたあとでアニメの10話を、つまりあの69話を観て本当に泣き崩れてしまった。この撮影が3年前の9月だった。あの時の思いが溢れてきた。
3年前。
拙い私の表情。でも、いいたいことはあの時も今も全く変わらない。
幼い頃渡された一本のナイフを「俺にはもういらねえよ」とばかりに墓前に刺して。
最後まで素直になれなかった2人が初めて穏やかに過ごせるのは、ケニーの亡くなったその場所。形見の帽子をひっかけた粗末な墓にそっと語り掛けるリヴァイ。今なら言える、「ありがとうな」は本当はケニーにも向けられていたはず。だって、あの時離れていったのは…だから。
ああ、そうだな、こんなの俺にだって似合わねえよ、と不器用に花を供えて別れを告げて。
そういう場所だった、あそこは。
おこがましいかもしれない。
自分のしたことを正当化するつもりも全くない。ただこの作品が好きだ。そう思うことしか、できなかった。
ありがとう。
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