少しだけ、長くなりますが
今月号の別マガ69話を読んで。
私は兵長を、母を知らない人だと思っていた。し、人殺しとのくらしに嫌気がさしてケニーのもとを飛び出したんだと思ってた。いなくなることに心が震えなくなった、わけでは決してなくて、今も心のどこかで悲しみ、寂しがっていたのだ。
そしてケニー。強さに魅せられ、一族の激動の時代をかいくぐって生き延びた男。何という人間らしい人に育てられたのか。だからこそ、真実を知るとともに唯一の身内を失った兵長のその笑みは。寂しそうな全てを受け止め胸に収めたような笑みは一体、と胸が騒いでならなかった。
覚悟なのだろうか。
果たしてあなたは本当に何かに縋り、何かの奴隷となっているのだろうか。
ただ思うのは、ただのリヴァイであり、リヴァイ・アッカーマンであり、確かに愛された記憶のある、1人の人間だったということ、を噛み締めながら、どうかその笑みと言葉が自らの役割の最後を見定めたものでありませんように、と。
こうも胸がうるさくて苦しいのは、どこかであの人はごく普通のただの人間だと解っているつもりだったし何度も文字にして綴ってきたけれども、こうして母と愛された記憶と囚われていた寂しさとが明らかになったことで、急激に存在が温度を増して行ったから。
謎に包まれていたからこそ未知数の愛を注ぎ尊ぶことができた対象が、地上に降りて足を着けてなお一層愛おしくなってしまった以上、もはや手の施しようがないのだ。
浮世離れした英雄への幻想ではなく真実に彼自身という人間を愛していたのだと知った今、呼吸の仕方を忘れたように苦しい。
だから、この思いはもはや二次創作で埋められるものではなく埋めるべき行間もエピソードももうないのだ。諫山先生が人の子リヴァイの姿を明かすことを決意された以上、この先は見守るよりほかできることはない。この作品を愛した因果としてそれを受け止め、もしも許されるのならば、その人の子として生きたリヴァイを、リヴァイ兵士長を、人類最強の兵士の名で呼ばれた男を、そしてクシェル・アッカーマンの一人息子であるリヴァイ・アッカーマンを、表現したい。
どうしようもない愛のなれの果て、として。
彼はまぎれもなく、強く美しく優しい、ただの人間です。
私は兵長を、母を知らない人だと思っていた。し、人殺しとのくらしに嫌気がさしてケニーのもとを飛び出したんだと思ってた。いなくなることに心が震えなくなった、わけでは決してなくて、今も心のどこかで悲しみ、寂しがっていたのだ。
そしてケニー。強さに魅せられ、一族の激動の時代をかいくぐって生き延びた男。何という人間らしい人に育てられたのか。だからこそ、真実を知るとともに唯一の身内を失った兵長のその笑みは。寂しそうな全てを受け止め胸に収めたような笑みは一体、と胸が騒いでならなかった。
覚悟なのだろうか。
果たしてあなたは本当に何かに縋り、何かの奴隷となっているのだろうか。
ただ思うのは、ただのリヴァイであり、リヴァイ・アッカーマンであり、確かに愛された記憶のある、1人の人間だったということ、を噛み締めながら、どうかその笑みと言葉が自らの役割の最後を見定めたものでありませんように、と。
こうも胸がうるさくて苦しいのは、どこかであの人はごく普通のただの人間だと解っているつもりだったし何度も文字にして綴ってきたけれども、こうして母と愛された記憶と囚われていた寂しさとが明らかになったことで、急激に存在が温度を増して行ったから。
謎に包まれていたからこそ未知数の愛を注ぎ尊ぶことができた対象が、地上に降りて足を着けてなお一層愛おしくなってしまった以上、もはや手の施しようがないのだ。
浮世離れした英雄への幻想ではなく真実に彼自身という人間を愛していたのだと知った今、呼吸の仕方を忘れたように苦しい。
だから、この思いはもはや二次創作で埋められるものではなく埋めるべき行間もエピソードももうないのだ。諫山先生が人の子リヴァイの姿を明かすことを決意された以上、この先は見守るよりほかできることはない。この作品を愛した因果としてそれを受け止め、もしも許されるのならば、その人の子として生きたリヴァイを、リヴァイ兵士長を、人類最強の兵士の名で呼ばれた男を、そしてクシェル・アッカーマンの一人息子であるリヴァイ・アッカーマンを、表現したい。
どうしようもない愛のなれの果て、として。
彼はまぎれもなく、強く美しく優しい、ただの人間です。
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