抱え込んでるものに倒れそうになるのを必死でこらえる苦渋の顔に気づいて、でも「どうしたのだ」とは聞かずに後ろからゆるく抱きしめて「もう眠ろう」と囁く。ララバイのように、優しく。愛を込めて。隣りで眠るその間に、せめてその苦しみをわずかでも、吸い取ってあげられたらと思いながら。
お前の苦しみや悲しみは肩代わりできないから、やわらげて、少しでも軽くなるようにとおまじないをかけてあげるのだ。大丈夫だ、そばにいる、と強く手を握られただけで不安が薄れて行くものだということを俺は知っている。お前が教えてくれたから、知っている。
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…真斗の美しく滑らかな指先に頬を撫でられながら、微睡のその先に落ちてゆきたい。と、ぼんやり温まった脳でゆるやかに考えて。知らずその身体をすっぽりと両腕の中におさめて眠っていた。お前をこうして独り占めできるなら、何も怖くない。
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いろいろひとり頑張るのもね、疲れてきたなあ。被害者ヅラしたくはないからごちゃごちゃ言わないけど、通じない思いほど虚しいものはない。好んで我慢して、苦労してるわけではない。
まあそんなとき癒しておくれよレンマサァ。俺は孤独さ!←
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