振り向けば、嗤うまりか。

進撃に、リヴァイに、短いレイヤー半生を持っていかれました。悔い無き選択だった。原作はさいごまで見届ける覚悟ですが、捏造パロディ色々好きなだけやらかしつつ愛を燃やし尽くしたいと思います。たまに溺愛しているちびエレリ出没。
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進撃に、リヴァイに、短いレイヤー半生を持っていかれました。悔い無き選択だった。原作はさいごまで見届ける覚悟ですが、捏造パロディ色々好きなだけやらかしつつ愛を燃やし尽くしたいと思います。たまに溺愛しているちびエレリ出没。
じゃなくて1917

じゃなくて1917

「ダンケルクみたいな体験をしにいこう!」くらいの気持ちで、刺激と過酷な戦争体験と魂揺さぶられるような没入感を求めて観賞したのだけど。

ごめん、本当に心身が疲弊した。勿論いい意味で。本気で戦場にいた。そのからくりがワンカット風撮影であっても徹底したリアル撮影だったとしても、その辺りの蘊蓄や解説はもうこの際どうでもいい。痛かった。怖かった。死にたくなかった。走らなくてはいけなかった。使命が、あった。その感覚が本物過ぎて、「最近邦画しか面白い映画ないんですよね〜」なんてほざいていた少し前までの自分を往復平手打ちに処したくなった。いやもう、邦画では見たことのない死の描き方、と同時に生の生々しさ。目を背けたくなるほどのおびただしい数の屍が描かれているのに、腐敗臭やおぞましさや不快感、のような感覚は、不思議なことに全く起こらなかったのだ。長く戦場に身を置き死を見過ぎてきた兵士の目線で、自分も戦場にいるような錯覚から、なのだろうか。敵兵は何の躊躇いもなく射殺する、のに、友の死はあまりに重く、亡骸の重量感と取り返しのつかない喪失感。形見となるもであろう指輪を外しドッグタグを一枚千切った時、息を呑んでしまった。やりたくないよなあ、こんなこと。

並べ立ててたらきりがないんだけど、もうこの映画には「感想」は言えないわけです。『感覚」というか、「120分間戦場をこの目で見て自分はこう感じた」という告白しかできないなあと。しかし兵士たち、奇妙なことに、酷くかっこよかったんだよ。この戦いが明日終わるはずなんてないことを知っていて進撃する名もなき多くの男たち。初めから無かった希望がまた潰えたと知っても、部下の前で肩を落とせない哀しく厳格なる上官。
形は違えど、きっと「兵士」というものはみな同じで。強く、気高く、ならねば。友に、家族に、誇れるために。(でもどうか、「無事帰って」。)
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